2019年5月13日に左下親知らず、同年6月10日に右下親知らずを抜歯。親知らずの抜歯なんて一生に最大四回しかない案件だから、がっつり記録しておかねばなるまいよ。
経緯
抜歯が決まってから「親知らず 抜歯」とか「親知らず 抜歯後 食事」とか「親知らず 腫れ」とかをぐぐりまくった経験から、自分も記録を残しておこうと思いました。
前提として、私の親知らずは左右ともに「頭が少しだけ見えていて、そこが虫歯になっていて、根元が神経に近く、顎の骨と癒着しているようにみえる」という状態。大学病院を勧められる歯としては「よくある」やつじゃないかな。
立川病院さんのホームページで紹介されてる「下顎埋伏智歯 抜歯の手順」が「これだったわ!!」って感じだったのでリンクを貼っておくね。
ちなみに左上はかなり前に虫歯になって、駆け込んだ歯医者で即日サクッと抜かれました。特筆すべき事案は何もなかった。右上はまだ生えています。 流れで2019年7月1日に抜きました。
費用と通院回数
歯の状態や検査内容で変わってくると思いますが、私の場合はこんな感じでした(3割負担)
歯医者 | 初診+紹介状 | 4,220円 |
口腔外科 | 初診 | 2,130円 |
口腔外科 | 左下の抜歯 | 4,810円 |
調剤薬局 | 抗生物質と痛み止め | 450円 |
歯医者 | 消毒と追加の痛み止め | 380円 |
歯医者 | 抜糸 | 160円 |
口腔外科 | 右下の抜歯 | 4,810円 |
調剤薬局 | 抗生物質と痛み止め | 450円 |
歯医者 | 消毒 | 160円 |
歯医者 | 抜糸 | 160円 |
- 合計金額 17,730円
- 通院回数 8回(内、仕事を休んだのは3回)
紹介状を書いてもらう、大病院の初診、抜歯、消毒、抜糸 の5回でワンセット。内訳は歯医者が3回と大病院が2回。2本続けて抜いたので、2本目は抜歯、消毒、抜糸の3回のみになっています。
補足:ちなみに普通に生えてた右上親知らずは抜歯+抗生剤で1,690円でした。
準備したもの
- 冷感湿布 抜いてから24時間は冷やした方が腫れないときいて導入。スースーする成分が目を刺激してきたので、冷えピタをテープで貼ったほうがよかったと思う。
- マスク 麻酔で口元が怪しいので当日は絶対に必要。翌日からも、腫れたところの上に日焼け止めの類が塗れなくて顔面1/4がすっぴんになってしまったのでそれを隠すために必要。
- マルチビタミン 気分の問題。効果は不明。1日5粒のやつは飲むのが大変なので1日1粒のやつにするべき。
抜歯後の食事
元々気に入ったものを一週間食べ続けても平気なタイプなので、
- 朝はゼリー飲料
- 昼はクノールスープDELI+野菜生活ソイポタージュ
- 夜は相模屋だし茶漬け風冷やしおぼろ奴
をリピートし倒しました。自炊? (ヾノ・∀・`)ムリムリ
食べる時間があるときは上記に加えて
- だし巻き玉子
- 柔らかくて味の濃い菓子パン
- ヨーグルト
- プリン
あたりを適宜ムシャムシャ。
味が薄いと満足感が足りないけど、濃すぎると胃がもたれる。加齢を感じる。
ウィダーの類は飽きる。プリンも割と飽きた。
ヨーグルトは、ちょっとお高いやつだとお高い味がするので謎の満足感がある。ただし抗生物質の副作用とのコンボがキマってお腹が痛くなる可能性あり。というか、なった。
だし巻き卵はコンビニのやつでもいいけど、お総菜がおいしいスーパーがあればそっちの方がいいかも。
飲むおにぎりは近所で売ってなかったから試せなかった。
茶碗蒸しも一般的にはお勧め。私は椎茸ダメ勢なので不採用に。
とりあえず結論としては、相模屋は神。
だし茶漬け風冷やしおぼろ奴と出会わなかったらもっと困ったはず。冬場だったら同社の豆乳たっぷりスンドゥブ(マイルド)とかでいけるんじゃないかな。
経過記録
2019年3月15日(紹介状ゲット)
街の口腔外科に行ってみても「大きい病院でないと無理」と言われ続け、平日に休みなんて取れないからと言い訳しながらそのまま寝かせ続けていた親知らず。
虫歯になって一部が欠けてもなお寝かせていたそれの周囲が腫れてしまったので、ふらっと初めての歯医者さんに行ってみたところ
「紹介状書きますね!!!!!!!!!!」
と勢いよく押し切られてしまいました。患者にデモデモダッテする間を与えないあたり、この先生つよい。
紹介先は大阪市総合医療センターでした。地下鉄都島駅の近くのやつ。駅の方から見るとマンションにしか見えないせいで「病院どこ…???」って戸惑うやつ。
口腔外科は完全予約制なので、紹介状だけ持って外来に凸るのはNGとのこと。自分で予約の電話するようにといわれたので紹介状を握りしめて即日電話。最短で予約を取ってもらったけれども、4月3日になりました。
2019年4月3日(診察)
仕事を休んで総合医療センターへ。「当日は診察受付2番に30分前までに来てください」と言われていたけど、診察受付2番ってどこだよ!!!!!(´;ω;`)
ってなりながらもどうにか辿り着いて手続き。30分前に来たせいでめっちゃ時間があまる。
10時30分の予約だったけどそこから待たされました。まだかなまだかなお腹空いてきたなとそわそわしていたら、予約していた先生でなく、手が空いたらしい別の先生が「ぼくが担当しますね~」と担当を交代してくれました。臨機応変な対応でありがたい。
診察自体は、診察してレントゲン撮って説明受けて日程決めるだけなのであっという間。紹介状と一緒にレントゲン写真をもらってきていたらもっと早かったのかも。
抜歯に伴うリスクについて説明を受けました。事前にぐぐりまくって調べた内容以上の話はなかった。神経が近いからしびれが残る可能性を念押しされたけど、しびれるならイヤですぅってわけにもいかないので、しかたないね。
それにしても、大きい病院は予約が取りにくい…! 自分の都合との兼ね合いで5月13日になりました。
本当は月末に抜いて、GWでゆっくりできれば理想的だったんだけどね~。
2019年5月13日(左下抜歯当日)
仕事を休んで総合医療センターへ。15時30分の予約で、ほぼ待ち時間なく診察室へ。体調などを確認され、ちょっと歯茎が腫れ気味である旨を申告。
歯茎が腫れていると麻酔が効きにくいと聞いていたので、延期になったらイヤだなと思ったけど特に何事もなく抜歯開始。
ブスブスと打たれた麻酔の注射が痛い。最近は歯医者の麻酔が痛くないから油断していた。
口を軽くゆすいでから、べろが半分くらいしびれるまで待機。麻酔が効いてくるまでの間に、反対側の歯を抜く日程を打ち合わせをして、6月10日に決定。
いい感じにしびれたら診察の椅子をがーーーーっと倒して工事もとい抜歯手術開始。
顔には特に何もかけられないけど、目のやり場に困るのでずっと目をつぶってました。靴を履いたままなのが地味に気になって落ち着かない。
ゴリゴリバキバキやってる音だけは聞こえる。
力抜いてね~って言われても抜けるはずがない。
1回だけ、痛くはないけど謎の感触がある! これをぐりっとやられたら痛い気がする!!ってなったけど、手を挙げるか迷っているうちに終了。
縫った糸をひっぱるときに口の端が切れそうになって地味に痛い。魂抜けてたから数えてなかったけど5針縫ってたそうです。
あんまり血が出なかったのか何なのか、ガーゼでの止血の方法は教えてもらっただけで、特になにも噛まされない状態で解放される。あれえ。
消毒と抜糸はかかりつけで! ということで紹介元の先生宛のお手紙を渡されて終了。
診察椅子に座らされてから解放されるまで40分弱。歯をゴリゴリされてた時間は20分くらい。
【注意されたこと】
- 麻酔が切れる前に痛み止めを飲む
- 抗生物質はちゃんと全部飲む
- 傷口をぺろぺろしない
調剤薬局で抗生物質と痛み止めをもらう。ここでも麻酔が切れる前に痛み止めを飲んだ方がいいですよと言われたので、帰宅後、まず痛み止めを飲む。
あと、抜歯後24時間位は冷やすとよいというネット情報を鵜呑みにしてとりあえず顔に湿布を貼ってみる。す~す~する成分で目がしみる。冷えピタにするべきであった…
お腹がすいたので麻酔が切れるのを待ってたんだけど、これがまたなかなか切れない。2~3時間で切れるという話だったのに、4時間くらいかかった。
口が開かないのでウィダーをお皿に空けてちまちま舐めるもその作業と味に爆速で飽きる。味の濃いものが食べたくなってPascoのチーズスフレをちまちまと食べてから、抗生物質と痛み止めを飲んで、頬の湿布を貼り直して早々にフテ寝。
2019年5月14日(左下抜歯後1日目)
痛みに襲われない平和な朝を迎えました。
目が覚めたら案の定ぽっこり腫れてる。でも思ったほどは腫れてない、と思う。
ヨーグルトを食べ過ぎたのか、あるいは抗生物質の副作用か、朝からまんまとお腹をくだす。
出掛けるために化粧をしようとして、腫れてるところを触って無事死亡。日焼け止めを塗ろうとすると痛い。塗る系がダメ。やむなく顔面1/4すっぴんという謎の状態になる。マスク必須だこれは!!
歯医者さんに消毒されに行って、抜糸の予約を入れて帰宅。
歯は痛くないけど謎の頭痛が発生し、痛み止めを飲む。
あと、唾を飲み込むという作業がオートで実行されず、口の中にある程度貯まってからごくんとやる羽目になってる。
2019年5月15日(左下抜歯後2日目)
ぽっこりが強化される。触ると割と固いし熱い。写真を撮ろうかと思ったけどスマホで撮ったものはたいして腫れてなさそうにみえて、まさかこれがスマホカメラの自動補正力…!? とふるえる。
たまにズキッとするけど痛み止めを飲むほどではなかった。ありがてえ。
口の中を工事されたときに他の歯をぐいっとやられた感覚が時々謎に蘇る。
唾は今日もオートで処理されない。
2019年5月16日(左下抜歯後3日目)
ぽっこり固かった腫れがもっちりした感触に変化。餅が溶けて広がったような感じ。相変わらず触ると熱い。
口はあんまり開かないけど押し込んでしまえば噛める。
相模屋のだし茶漬け風冷やしおぼろ奴( わ さ び )を食べようとしてまんまと死亡。刺激物はまだ危険やって…!! 誰ですかわさびなんて買ったのは! 私だよ!!
唾が割と処理されるようになってきた。
2019年5月17日(左下抜歯後4日目)
腫れが急速に引いてきた。熱さが露骨に減ってる。言われなければわからないくらいじゃない?? と思いつつも顔面1/4すっぴん継続中なのでマスク着用。
飲食の際にあまり気を遣わなくなってきたせいか少し痛む。歯茎表面側にピリピリ系の軽い痛み。
あと、抜いた側の奥歯と頬肉の間に何かが挟まっているような違和感。柔らかいパンを食べたときにねっちょりついちゃったときみたいな。
口の中を観察できる程度になったので、歯を磨きながらそこらへんをじろじろ見ていたら、頬肉と歯茎の境目の、一番奥の歯とそのひとつ手前の歯のあたりに謎の黒い異変があって怯える。多分こいつのせいやんな…?
唾は貯まらなくなった。
2019年5月18日(左下抜歯後5日目)
頬の腫れがほぼ消滅。触るとまだ違和感はある。でも日焼け止めは塗れる。仰向けから頭を持ち上げたときに、歯を抜いた側の喉に、筋肉痛のような感じの重さを感じるようになった。
昨日怯えていた黒いところからピロッと糸が一本生えてきていた。……これ縫い目か!!!! 思ってたより手前の方まで切ってたんだなあ。そんで地味に腫れてたんやな、つまり。
普通のご飯が食べたい!! いやもういけるでしょ!!! と思ってコメを食べてまんまと抜歯後の穴に詰まらせる。
麺類と共に生きよう。
2019年5月19日(左下抜歯後6日目)
敵はご飯粒だけではない、そぼろもだ。
仰向けから起き上がるときに感じる謎の重さは継続しているものの、おおむね通常モードに復帰。
2019年5月23日(抜糸)
特に問題も起こらなかったので予定通りに抜糸。痛くないようにとものすごく注意を払いながら糸を切ってくれたけど、いやもうピッとやってくれていいよ…? 多分抜歯の時の麻酔より痛くないから…と思っていた。
ご飯粒が詰まってもあんまりほじくらないようにと注意を受ける。なぜばれた。
なんにせよ左下はこれで完了。右下を抜く前に、歯石を取ったり虫歯を削ったりでちょっと通院。
2019年6月10日(右下抜歯当日)
仕事を休んで総合医療センターへ。15時30分の予約だったけど、30分ほど待たされてから診察室へ。
やっぱり麻酔の注射が痛い!!
二回目だからもうちょっと心の余裕が出来るかと思っていたけどそんなはずもなく、心臓バックバク。体もガッチガチ。
前回は平気だったのに今回はやたらと唾で咳き込みそうに。どうにか最後まで咳き込まずに済みました。抜き始めてから終わるまでは10分くらい。左下の時よりサクサクと終了。
何分か様子を見てから、抜歯後の注意点についての説明と、これで完了なので次回があったらまた紹介状が必要になる旨を説明されて解散。
紹介元の歯医者さん宛のお手紙と一緒にガーゼをもらいました。アレッ!? 前回はガーゼくれなかったよね!?!?
会計を済ませて、調剤薬局で痛み止めと抗生物質を出してもらって、まっすぐ帰宅。
前回同様、とりあえず顔に湿布を貼って痛み止めを飲む。
16時頃に打たれた麻酔は20時頃に切れました。やっぱり4時間かかっておる。
前回より口が開けられたので、調子に乗って蒸しパンをむしって食べたらおもいっきり患部に接触して「んんっ」となる。やっぱり無難にゼリーにするべきだった。
患部の上に食べかすが乗ってる感覚があってものすごく口をゆすぎたい。ゆっっっっくりゆすいでみたけど取れた気がしない。どうせ翌日は消毒に行くのだからいいやと思ってフテ寝。
……これが大失策。
痛み止め飲んでなかったねー!!!!
おかげで、夜中の2時頃に痛みと不快感で目を覚ますハメに。不快感は血の混じったよだれが肩にねっとりとついていたのが原因でした。うわぁい、なんだこれ。着替えて、痛み止めを飲んで、タオルを敷いて寝直し。
寝る前の痛み止め、大事。痛くないのは薬のおかげ。
2019年6月11日(消毒)
よだれは出てませんでした。
夜中の痛みほどじゃないけどじんわりと痛いので、痛み止めを飲むかどうか迷って、結局飲まなかった。でも多分飲んでおいた方がしあわせだった。
前回より腫れてない気がするけど頬を触るとやっぱり痛いので、今回も顔面1/4ノーメイク。マスクが手放せないぜ。
ヨーグルトを食べなかったのにお腹を下したので、前回の時のも抗生物質の副作用だったと思われる。
消毒してもらいに行ったら、まだちょっと血が出てると言われる。前回比で、腫れは少ないけど治りは遅い感じ?
前回との違いといえば、単純に抜歯にかかった時間が5分ほど短いこと。気休めのマルチビタミンを飲んでいないこと。コンディションがちょっと悪い(生理中)こと。
時間の短さ=ダメージ軽減、マルチビタミンなし+コンディション悪い=回復速度低下、と思うと超納得。とりあえずマルチビタミンを飲みました。効果は不明。
今回も、頭全体がギューとなるタイプの頭痛が発生。しれっと痛み止めを飲んで早めに就寝。
唾を飲み込むという作業がそこそこオートで実行されているので、前回より状態がいいのは間違いない。
2019年6月12日(抜歯後2日目)
あっしゅごい、前回比で全然腫れてない。口も結構がっつり開けられる。まぁ頬を触るとやっぱり痛いのでマスクですっぴん部分を隠す方向。
感覚的に明日からもう普通のご飯が食べられそうな気がする。
右と左でこれだけ差があるんだから、「抜いてみないとわからない」のは間違いないなあとしみじみ。
たかだか抜歯時間5分10分の差が、結構な被ダメージ差になってることを思うと、「さっさと大きい病院の口腔外科行って上手な先生に抜いてもらってこい」っていう歯医者さんの判断はやっぱり正しいんだなあ。
いやわかっててもねえ。なかなかねえ。
2019年6月18日(抜糸)
ここまで順調にきていたのに、夜中に突然の激痛で悶絶。
傷口に一撃食らったかんじの痛みなので、察するに、上の親知らずが下の傷口にダイレクトアタックしたのだと思われます。傷口の治りが左より遅いのも、やたら頬肉を噛むのも、もしかしたら上の親知らずのせいではなかろうか!?
抜糸をしてもらいながらその旨を相談したら、
「じゃあ次回は上の親知らずも抜きましょう( ^ω^)」
歯医者が終わらねええええええ!!!
というわけで2019年7月1日に四本目を抜いて全部終了いたしました。めでたしめでたし。