2024年6月に大阪市立総合医療センターで子宮内膜ポリープを切除してきました。手術に際して、ググりまくって読んだ体験談が大変ありがたかったので、自分も記録を残しておこうと思った次第。先達マジあらまほしき～。
状況
入院：二泊三日
麻酔：全身麻酔
入院費用：84,792円（パジャマレンタル含まず）
目的1：子宮内膜ポリープが1cmから2cmに急成長したので不穏
結果1：悪性ではなかったという安心感は得られた
目的2：過多月経が軽減するかも
結果2：しなかった（子宮筋腫があるので）
入院前の私が知りたかったこと
- 痛いと評判の子宮頸管拡張ってどのくらい痛かった？
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痛み止めの座薬のおかげであんまり痛くなかった。
- 手術前に浣腸された！？
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された。ちなみに前日下剤も飲まされた。
- 手術前に剃毛された！？
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するって言われてたけど、ヒートカッターで1cmくらいにカットして行ったらされなかった。
- おひとりさまなんだけど手術の間はスマホってどう保管する？
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床頭台にひっかけたバッグに入れっぱなし。念のため盗難保険には入っておいた。
- 手術の間のセキュリティボックスのカギってどうすれば？
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看護師さんに預かってもらえた。
- 入院のときの連帯保証人どうした？
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支払用のクレジットカードを事前登録することで免除された。ちなみに緊急連絡先は別途必要。
手術に至った経緯
子宮内膜ポリープは、2017年に子宮筋腫の経過観察に行ったときに発見され、2022年頃から「大きくなってきたからQOLをあげるために手術したほうが…」とお勧めされてました。
QOLと言われても、自覚症状は生理が10日近くダラダラ続くくらいで、変な時期に不正出血が出ることもないし、血液検査の数値もギリギリ正常値だし、そもそも子宮筋腫も8cmを筆頭に4個くらいあるし、ついでに妊娠の予定も希望もないし、この状況でポリープだけ取る意味とかあるの？？？ と思って先延ばしにしていた次第。
2024年2月に「経血が突然ドバッと出て多い日用ナプキンを一瞬でダメにする」＆「その生理が終わった数日後に不正出血」の事案が発生し、何かいつもと違うんですけど！！！と婦人科にかけこみ、観念して大きい病院への紹介状を書いてもらった。
どうせならこの機に子宮全摘…という考えもよぎったけど、数年前にノリで乗り換えた医療保険が「2024年まで子宮は対象外」の条件付きだったのでポリープ切除のみを選択。
記録：入院前の通院
通院0回目
生理中は内診できないといわれて重ならないはずの日を選んでいたんだけど、まんまとズレて重なってしまい予約の取り直しに。
通院1回目 2024/02/28(水)
紹介状を持って行って内診＆日程の打ち合わせ。MRIの日程と結果説明の日程と手術日程を決定。内診の際に、ポリープを見やすくするために水を入れますね～と言われたのに、あっ入れなくてもしっかり見えますね！！！と取りやめられた。もしかして思ってるより大きい？
通院2回目 2024/03/15(金)
MRIの撮影。夜間枠だったため警備員さんが院内を案内してくれた。結果、帰り道が分からなくて院内で軽く迷子になりかける。会計が閉まっているので支払いは次回合算。
通院3回目 2024/04/09(火)
MRIの結果を元に手術の日を再確認。手術前の検査日を決定。子宮内膜を薄く保つための薬（ディナゲスト）の処方箋をもらう。入院に関する書類を色々もらう。内診はなかった。
通院4回目 2024/05/28(火)
手術前検査のため各種検査。まず血液検査(6本抜かれた)と尿検査と胸部単純X線と安静時心電図。採血が手こずったこともあり、ここまででおよそ1時間。病院内のカフェで昼食をとってから、呼吸機能検査。麻酔科に行って先生から説明を受ける。全身麻酔の予定だとここで初めて知る。婦人科に行って先生からの説明を受け、手術後の外来の予約。ディナゲストの処方箋を追加してもらう。内診はなかった。
入院の事前手続き。入院受付センターで前回もらった書類の提出。看護師さんによる問診。ここで初めて手術の時には家族の立会が～という話が出る。いません！！と伝えたら深追いはされず。
・虫歯があったら治療しておくように
・おへその掃除をしておくように
・アンダーヘアの処理をしておくように…と言われたけど、カミソリ不可とのことで、カミソリしかもってないと伝えたら入院後に剃毛すると言われる。
靴は外履きで良いから、かかとがあって履き慣れたものを、と指示される。
事務担当に交代して説明を受ける。クレジットカードを事前登録しておけば入院保証人は必要なかったのでありがたい。緊急連絡先は2名必要。病室は予算の都合で大部屋を希望。手術の人は術衣の兼ね合いでパジャマレンタル必須とのこと。申込は入院当日にするようにという指示。
記録：入院中
入院1日目 2024/06/26(水)
予定より早く到着しすぎたので受付前にレンタル手続きしようとしたら、病棟がわからないと手続きできないと言われた。それはそうだ。12時すぎに、総合受付で入院手続き後、病棟に行く前に改めてパジャマレンタルの申込。パジャマ＋タオル＋日用品でおよそ500円/日。
総合受付でもらったファイルを病棟の受付に提出。身長体重を計測し、テレビカードや飲み物の自販機の場所、洗濯の仕方、シャワー予約の仕方などを教わってから病室に案内された。4人部屋の廊下側。他のベッドは全て埋まっていた。全部カーテンをぴっちり閉めていたので挨拶とか別にいらないかんじだなと一安心。（大昔に入院したときは和気藹々タイプの部屋だった）
とりあえず荷物を収納。床頭台のタオルハンガーにフックで色々ぶらさげたんだけど、これ、初日には良かったけど術後にはダメだった。なぜなら術後はベッドの高さを変更されるから。しかしその事実に気付かず、この時点では「これいいかんじじゃない？」とご満悦。
テレビで入院の案内を見ておくようにと言われたので暇つぶしがてら眺める。テレビ用片耳イヤホンは設備にあった。
13時半頃、担当の看護師さんが挨拶に来て、手に管理用のバンドをつけてくれた。14時頃、病室で体温と血圧を計測し採血2本。少し熱が高め（37度）なのであとでまた測ると言われる。毎度のことながら採血が難航。ドンマイ。
15時半に薬剤師さんが薬の説明に登場。看護師さんもやってきて熱を測り直したがやっぱり大差なし。
16時頃に痛み止めの座薬。16時半頃に入院の部屋と同フロアにある内診室で子宮頸管拡張器ラミケンRをぶちこまれる。剃毛については何も言われず。ヒートカッターで1cm程度に切っておいたのが良かったと思われる。内診からの帰り道でwifiのSSIDとPWが記載された貼り紙を見かけて、とっさに覚える。
ラミケンRのせいでお腹が痛い（生理痛みたいなやつ）のでベッドの上でゴロゴロするしかないかなしみ。院内探検する予定だったのに気力がわかない。後から振り返ればここしか院内探検するタイミングなかったので、気力を振り絞っておくべきだった。wifiのPWを覚え切れていなかったら逆に院内探検できてたなあ、これ。
ごはんはおいしい。
特に指示がなかったからテキトーに過ごしていたけど、術後「おしっこが少ない」と点滴を増やされたので、本当はこの夜の間にもっと水を飲んでおくべきだったっぽい。
24時から絶食。寝る前に下剤を飲む。他のベッドからいびきも聞こえてきたけど、アイマスクも耳栓もいらなかった。
入院2日目 2024/06/27(木)
朝から体温と血圧の測定と採血。採血がうまくいかなくて副師長さん登場。流石にお上手。朝6時30分の絶飲タイムまでにすべりこみで少しお茶を飲む。うんこが出てないので浣腸をされる。無事出る。
朝8時45分からの手術とのことで、まっぱの上に手術着に着替えて、着圧靴下を履く。Ｔ字パンツも履いた…んだけどこれはまだ履かなくてよかったらしい。まぁそれはそれでよしとのことだったのでそのまま。
看護師さんに案内されて手術室まで歩いて移動。EVで外部の人(空調服着た作業員の方)と乗り合わせてそこはかとなく気まずい。名前や今回の手術の内容を言わされたり関係者に挨拶されたりしてから、セキュリティボックスのカギとメガネを看護師さんに預ける。
ベッドに寝転び、タオルをかけられた状態から術着とおパンツを脱がされ、左手の甲に点滴を刺され、酸素マスクをつけられ、「空気の感じ変わってきましたか～？」という質問にyesと回答したあたりから記憶がない。
「終わりましたよー」と起こされ、切除したポリープを見せられ、おひとりさまはこういうときブツの写真撮っといてくれる人がいないのがな…などと思いながらベッドごと病室に運ばれ、床頭台のタオルかけにひっかけたバッグからスマホを取ろうとして、
処置しやすいようにベッドの高さが変更されているから、相対的に床頭台のタオルかけが低すぎて手が届かないな！？！？
と気付く。なるほどね！？！？それで先達はみなさまベッドの手摺にぶらさげるのね！？！？（でもベッドの手摺も両側あげたりおろしたりするからぶらさげにくくない？）
強めの生理痛のような痛みがあったので、痛み止めをお願いする。あとスマホを取ろうと変に動いたせいか、吐き気がこみ上げる。入れ物用意してもらったけど結局は吐かず、横向きになって半分顔をつっこんだ状態で、いつ吐いても大丈夫という安心感とともにそのままフテ寝。
しばらくして様子を見に来た看護師さんにお願いしてスマホを取ってもらって、緊急連絡先の姉に終わった旨をLINEして、一休み。文字を読むのがしんどかったからスマホにイヤホンつっこんでずっとyoutubeで好きな配信を音だけ聞いてた。少し元気になったタイミングでちょうどよくペットシッターさんからLINEが来たのでしばしキャッキャする。
点滴の状態やら体温やら出血量やらおしっこの量やらをチェックされた結果、おしっこの量が少ないとか言われて点滴の量を増やされる。それが原因なのか、それとも他にも何か悪かったのか、結局一日ベッドから降りる許可が出ませんでした。当然夕飯もなし。お腹が空きすぎてつらいので早々にフテ寝。当初の想定では夜に院内のコンビニに行っておやつ買うつもりだったのに！！
夜間も体温やらなんやらを定期的にチェックされて目が覚めるので早めに寝たのは正解。
入院3日目 2024/06/28(金)
腹痛もなくなり本人主観ではめっちゃ元気。朝から体温と血圧の測定と採血。この日の看護師さんは採血お上手だった。導尿カテーテルを抜いてもらう。痛みもなくぬるっと抜けた。おしっこも問題なく出る。出血は続いているらしく、トイレットペーパーに薄く血が付く。
トイレに行くまで気付いてなかったけど寝相が悪すぎてナプキンがT字パンツの中でくしゃくしゃになっていて用をなしてなかった。せめて夜用ナプキンであれば多少はマシだったかもしれぬ。
点滴が終わったら内診して問題なければ朝食からの退院という流れのはずなのだが、点滴が終わってもなかなか看護師さんが来ない。
点滴のチューブを外してもらい（ただし手の甲に針はささったまま）、術着＋パジャマのズボンのスタイルで内診へ。術着の丈が長いので内診のとき邪魔だったから、横着せずに上もパジャマになっておくべきだった。あと、胸に取り付けられたままの心電図モニターが着替えるときにすごく邪魔。
内診で消毒してもらい、問題なしの判定をもらって部屋に戻る。ここでやっと朝ご飯。なにげにベッドの手すりを下げ忘れられたので食べにくいけどまあいいやとこのままムシャムシャ。
食べ終わったら退院という話だったのでさっさと食べて荷物を片付ける。看護師さんに食べ終わったのを確認してもらい、流れで忘れ物チェックもしてもらい、退院。クレジットカードを事前登録しているので精算不要でそのまま帰宅。
退院日は大雨予報だったけどちょうど雨の切れ間に帰れてよかった。
記録：退院後
退院後0日目 2024/06/28(金)
帰宅後、薄ピンクだった出血が段々濃くなり生理じみてくる。「普段の生理2日目より多く出る」「お腹が痛くなる」「臭いおりものが出る」がなければ様子見でいいと言われているけど、そもそも過多月経のニンゲンが想定する2日目の量でいいのか…？という一抹の不安がありけり。結局主観では「3日目から4日目くらい」の出血量だった。
生理と違って普段より「前の方」から血が出てくるなあとナプキンの位置を微調整。多分ポリープがそっち側にあったんだと思う。
退院後1日目 2024/06/29(土)
特に変化無し。出血量も前日と変わらず。ぐーたらと過ごす。
退院後2日目 2024/06/30(日)
昼間の出血量は前日と変わらず。寝る時間になって「痛み止めを飲むかどうか悩む」程度の生理痛似の腹痛が発生。念のため熱を測るが平熱。びびりながら寝る。この腹痛を境に出血量が減る。
退院後3日目 2024/07/01(月)
出血量が「4日目から5日目くらい」に減る。出血というか…ほぼ水のような…出血？おりもの？薄ピンク。痛みの再発はなし。熱も平熱。この日から仕事復帰。以降数日、ほぼ水のような何かが出続ける。見た目も量も変化無し。
退院後6日目 2024/07/04(木)
ほぼ水のような何かの量が「6日目くらい」に減る。
退院後9日目 2024/07/07(日)
水のような何かが「さらっとしたおりもの（排卵期のおりもの）」っぽい感じになる。そこに茶色い血が少し混じってる感じ。ザ・不正出血というたたずまい。
退院後11日目 2024/07/09(火)
術後の外来。悪性ではなかったとのこと。出血の具合を口頭で確認されただけで、内診はなし。診察までに出血は確認できなかったのでそう報告したけど帰宅したらまだちょっと出てた。一ヶ月後の外来で内診しておしまいの予定とのこと。
退院後19日目 2024/07/17(水)
不正出血がそれなりに出たので、生理始まったか？と思ったけど1日だけだったので違いそう。
退院後23日目 2024/07/21(日)
生理はじまった。ディナゲストを最後に飲んだのが入院前日（2024/06/25夜）なのでその翌日から数えて26日目。メモった時点では今までより量が少ないなとか思っていたけど全然そんなことなかった。いつも通りの過多月経です本当にありがとうございました。まぁ子宮筋腫あるしね…。生理が終わってからは不正出血なくなった。
退院後46日目 2024/08/13(火)
内診。特に問題なしということで、一ヶ月後くらいにかかりつけにいくように指示され、かかりつけ医に渡す書類もらって終了。
