自宅でグラちゃんに皮下点滴しはじめてから1ヶ月の記録

グラちゃんの点滴を自宅でやるようになってからおよそ1ヶ月。着々と「自宅点滴あるある」な失敗を積み重ねつつも、どうにかそれなりにやれています。

というか、グラちゃんが優秀すぎるーーーー!!!

最初こそ抵抗したものの、慣れてきてからはめちゃめちゃ協力的。まるでお手本動画に出てくる大人しいネコチャンみたい。自ら点滴されにくる猫が世の中にどれほどいるというのか。やっぱりグラちゃんの中には人間が入っているのではないか。

アイキャッチ

自宅点滴の記録

点滴頻度は2日に1回、150ml。動物病院に行った日は検査のついでにやってもらうので、日付が飛んでます。

1回目(2019/12/6)

不安があったので、翌日の午前中に動物病院に行ける日程(金曜日)をチョイス。

Youtubeで自宅点滴動画を見まくっていたときに見つけた動画がこれ

めっちゃよさそう!!

ということで、これを参考にカゴに入れて点滴するつもりだったんですけど、これがグラちゃんには合わなかった。閉じ込められて暴れ、針を刺されて暴れ、針が抜ける。なんとか刺し直して、テープで止めて、これなら大丈夫だろうと輸液を流したらまた暴れる。そんな感じ。

半ばやけくそになって、いつものパソコン椅子に座ってグラちゃんを膝に乗せて抱え込んで刺し直したら、刺したときにビクッとしたものの、そこから暴れない。何故かニンゲンの脇に顔を突っ込んできてニャゴンニャゴン鳴き続けるものの、暴れない。

んん…??? もしやグラちゃんにはこれが最適解?

動画の子にはあれが最適解、グラちゃんはお膝に抱えるのが最適解(現時点では)。どのやり方がいいのかは結局猫次第なんだなあ、という至極当たり前のことを改めて思い知った次第であります。

ところでチューブの袋に入っている謎の針の用途がわからない。なにあれ。

2回目(2019/12/8)

今度は最初から膝に乗せて抱え込んで刺したらすんなり成功。脇に顔を突っ込んで固まっているのでとてもやりやすい。今回は文句も言わなかった。もしかしたら前回文句を言い続けていたのは輸液の温めが足りなかったのかもしれない。

なぜか一回目よりも緊張して、途中からニンゲンの足がガクブルしていた。プレッシャーに弱いのです。げきよわです。

バネ秤の目標値にあらかじめ輪ゴムをはめておけば、「あれっどこまで入れるんやったっけ!?!?」って途中でパニクらなくて済む大発見。ただし秤からぶらさげたバッグを外す前に輪ゴムをズラさないといけない。

3回目(2019/12/12)

慣れてきたのか、がっしり抱え込まなくてもグラちゃんが逃げなくなった。えらすぎる。一方で、ニンゲンも慣れてきたのか、油断し始める。点滴の針をおもいっきり左手人差し指に刺した。ピギャッてなった。

4回目(2019/12/14)

500mlのパックを150mlずつ消費していく格好なので、今回から新パックに移行。そして新パックにチューブを繋ぐ際にコロコロ(クレンメ)を閉め忘れるという初歩的なやらかしで液体をぶちまける。油断しすぎである。

更に、点滴筒をモミモミしすぎて液体でうめつくしてしまう。これじゃあ液が流れているかどうかわからないんだぜ…!まぁいいやとそのまま敢行。

グラちゃんは自主的に点滴会場で待機。何この協力体制。天才では???

5回目(2019/12/18)

点滴セットをスタンバイしたら、グラちゃんが「グラちゃんお膝にすわってればいいのね?」って感じで自主的にお膝にオン。どういうことなの。神なの。

ニンゲンも久々にノーミスクリア。

余談ながらこの翌日、twitterでフォロワーさんと点滴情報のやりとりをしていて「加圧バッグはここらへんまで空気入れろって言われた!」と説明したくなって加圧バッグふくらませて圧力ゲージの写真を撮ってたいら、「あっ…それの時間ですか…」とばかりにグラちゃんが膝に乗ってきた。やはり天才か。

6回目(2019/12/20)

輸液を温めようとして、あれ…? なんか液の残量が足りない?? と気づくも、まあギリギリ足りるかな?と強行。案の定途中で全然液が落ちてこなくなる。ですよねー。やむを得ず新パック開けてやり直し。2回も刺されてグラちゃんさすがにご機嫌ナナメ。

以降、自主的にお膝に乗ってくれなくなりました。ほんとごめんって。

そのときは、なんでだろー??? と思っただけだったけどこれ書いててやっと理解したわ。初回にクレンメ閉め忘れ事故で中身をぶちまけとるやんけ!!! 完全にそれですね!!! てへぺろ!!!

7回目(2019/12/22)

古い針を外そうとしたときに、何をどうしたらそうなるのか自分でもわからないんだけど、なぜか右手親指の腹にぶっさす。ピエエ痛かったな~と思いながらも血が止まったので準備を進めてて、さてグラちゃんに針を刺しますよという段階になって、クレンメを手に取ろうと見たら血まみれ。ぎゃー。とりあえず血がとまったからって、塞がったわけじゃないからね!!! コロコロで押されればそりゃ出るよね!!!

教訓:ちゃんと絆創膏を貼りましょう。

8回目(2019/12/26)

点滴中にグラちゃんが機嫌良く喉を鳴らす。どうした!?!? いつもとの違いは、湯煎した輸液を放置しすぎて、パックがいつもより熱くなってたから、温めすぎたかなあと思っていたことくらい。えっ、むしろ目指すべき温度はそこだったのか。

9回目(2019/12/28)

グラちゃんの気分が乗らなかったみたいでなかなかロールクッションの中から出てこなかった。まぁそんな日もあるよね。前回の温度を目標に湯煎したつもりだったけど、体感的にイマイチ目標に届かず。難しい。

10回目(2020/1/1)

新年一発目。チューブの中の液を流し切れていなかったようで、クレンメ開けた途端に「ウニャッ!」と文句を言われた。新年早々やらかしてすまん。冷たかったねごめんね。

こんな感じで、色々やらかしつつもなんとかなっています。それもこれもグラちゃんが協力的なおかげである。猫の保定袋とか点滴用クッションとかをお気に入りに入れてスタンバってたけど、先走って買わなくて良かったなあ。ニンゲンも針を刺す技術向上をがんばります。

点滴会場

点滴会場はこんな感じ。クローゼットの扉にドアハンガーをつけて、プラスチックチェーンをぶら下げて、S字フックをひっかけてる。この下にパソコン椅子転がしてきたら完成。

なお、チューブの袋に入っている謎の針はわからないままなんだけど、まぁいいやと思って、使用済みの針と一緒に動物病院に提出しました。特に何も言われなかったので今後もそうする予定。

文責

うちのネコの可愛さを自慢したり自慢したり自慢したりしたいおひとりさま。ネコと暮らすためにひとりぐらしを始めた結果、人類との共同生活ができなくなった。福岡出身、大阪在住。